アンテロープ 4.1m 3.75lb 4ピース
胴に入るパラボリックな正統派カープロッドでありながら異端の長尺と強さ。この竿が、あらゆる待ちの釣りを面白くする。
4.1m、4ピースというスペック
ロングカープロッドという新たなカテゴリーをも生み出す4m越えの全長は、アンテロープの最大の特徴だ。POLE&LINEのカープロッド伝統の4ピーススタイルにより携行性を維持しながら、カープフィッシングのみならず長さが求められる磯、堤防、サーフなどでのブッコミ、打ち込み釣りにも対応するレングスを確保。その調子は正統派カープロッドとしてのパラボリックアクションのため、従来の一般的な先調子寄りの投げ竿では難しかった大魚のいなしが容易に。マルチパーパスロッドとしてカープロッドを捉える際、唯一不満が残った全長の短さが解消されたことで、今まで「鯉竿」としてしかカープロッドを見てこなかった多くのアングラーに思考の転換を促す竿になった。
張りの中に粘りあり。細身・肉厚の高弾性カーボンブランクス
アンテロープのブランクスはハイエンドカープロッドとしてすべてマットフィニッシュ3Kカーボンクロスフィニッシュとなっておりその見た目の美しさにばかり目を奪われがちだが、その中身についても注目したい。
40トン+30トンの高弾性カーボンを最適な割合で使用したこのブランクスは、細身・肉厚に仕上げ大魚との格闘に十分な強度を確保した。その上で、高弾性独特の張りの中に、粘りや曲がり、しなやかさといった相反する性格を生み出し、「強さの中にしなやかさ在り」というアンテロープの真骨頂ともいえる特質を実現。キャスティングを重労働にし、やり取りを難しくつまらないものにする「ただ硬く、ただ強い」だけの竿とは真逆のものだ。

3.75lbのパワーは大物狙いの打ち込み釣りやミニスポッドの遠投にも最適
勿論、カープロッドとしては最大級のテストカーブである3.75lbを謳っているからには、このロッドのパワーも特筆すべきものであることに変わりはない。ミニスポッドを楽に遠投できスポッドロッド兼用としての使い方も可能。更に錘換算では50号クラスの鉛錘を遠投できるパワーであり、近投での配慮した投げならば最大70号クラスまでキャストできる素地を持つ。この余裕が、大きな餌や錘を多用する磯やサーフのブッコミ、打ち込み釣りに活きてくるのだ。

欧州仕様のブラックタイプ富士DPSリールシート
このロッドは正統派カープロッドとしてはもはや定番である「黒」に徹底的にこだわった。そこでリールシートも通常のDPSを使用するのではなくヨーロッパ仕様のブラックタイプを採用。全体の統一感がぐっと向上した。

3Kクロスカーボンラインクリップ
クロスカーボン製のラインクリップを装備。これはラインをその名の通り軽く挟んで置けるもので、カープフィッシングのみならず例えばオープンベールでアタリがあれば走らせるような釣り方の際にも意外と便利なものだ。
欧州仕様のブラックフレーム・アルコナイトKガイドによる、太糸対応の大口径ガイドセッティング
ガイドには富士アルコナイト・ブラックフレームKガイドを採用。これは富士の欧州仕様のガイドであり、日本仕様のSiCと異なりフレームが黒いのがカープロッドに特にマッチする。アルコナイトガイドはすでにご存じの方も多いだろうがSiCとほぼ同等の性能を誇る、主に欧米で人気のガイドであり、欧州ブランドのハイクラスモデルにも多用されるガイドだ。無論PEも問題なく使用できる。
ガイドサイズは太糸の使用が見込まれるためトップ12mmバット40mmの大口径仕様。Kガイドのためガイド絡みも少なく快適に釣りが楽しめる。

十分な強度を確保しスムースなベンディングカーブを実現するフェルール部
4ピースというマルチピースロッドでありながらしなやかな曲がりを阻害しない逆並継。胴調子のロッドには特に相性が良い継だ。
※本品の継ぎ目は印籠継と同様、数ミリ~1cm程度隙間が空くのが正常です。

ベンディングカーブイメージ
上記イメージは静的負荷時のベンディングカーブです。実験環境によりカーブの様態には変動が生じることがあります。また事故時大変危険ですので個人でのリフティングテストはお控えください。

Specification
標準全長 4.1m
仕舞寸法 109cm
継数 4本
標準自重 500g
先径 3.4mm
元径 18.4mm
キャスティングウェイト ~50号
継方式 逆並継
カーボン 99%
生産終了(2020)