
ロングカープロッド ANTELOPE (アンテロープ) 4.1m 3.75lb 4ピース
前例のないレングスとパワー、そしてPOLE&LINEカープロッド伝統の4ピース仕様…ニッポンのカープロッドの頂を目指したフラッグシップモデル。
3.75lbのパワーと4.1mのロングレングスにより圧倒的な遠投能力とファイト能力を有しながらも、レイヨウを意味するその名の通り、強さの中にしなやかさを感じることのできる正統派カープロッド。デザイン面でも3Kクロスカーボンを穂先からリアグリップまで全てに採用したこだわりの一本。海外ブランドのハイエンドモデルに勝るとも劣らない、ニッポンのカープロッドの極みを目指したロッドです。

今までになかった長さと強さ。正統派カープロッドでありながらあらゆる大物ブッコミ釣りの新境地を開拓するパイオニア。
-LEELにおいて数々の欧州ブランドのカープロッドを輸入してきた知見の上に、本場欧州にも無いような、日本のロッドブランドとしてある種の極みとなるようなカープロッドを創りたい-
そんなコンセプトで企画されたのがこのロッド、アンテロープであった。
誰もがこのロッドを語るとき、まず目を向けるのは今までになかったそのスペックだろう。
日本市場はもちろん、欧州市場を含めても、13ft6in(4.1m)、3.75lb、そして4本継というスペックは、ほぼ唯一無二といって良いものだ。このスペックの、意味するものとは何か?
まずはレングス。
日本市場では13ftを超えるカープロッドは今まで存在しなかった。欧州市場でも極めて稀である。そんな中で「ロングカープロッド」として13ft6in、4.1mの長さを提示する意味とは…。
それは、第一義的には日本の「ワイルドな」カープフィッシングの現場における長尺の有用性である。ご存知の通り欧州では整備された管理釣り場での釣りが一般的なのに対し、日本のカープフィッシングはほぼ100%が自然下での釣りとなる。
勿論、釣り座の状況はさまざまであり、水際に近寄りにくい、手前に障害物が多い等長尺が有利な場面も多く存在する。元来、5mクラスの石鯛竿や日本式の鯉竿が多く用いられてきた中で、
いまだに12ftクラスの短竿に違和感や不便性を感じるアングラーも少なくないだろう。4.1mという長さは、伝統的な日本式の鯉竿と同じく伝統的なカープロッドとの中間的レングスとなり、その間を埋め得るものになる。


長尺は、当然遠投性能も高めてくれる。3.75lbのパワーもあって、小型のスポッドなども遠投できるので、スポッドロッド兼用的な使い方も可能だ。
4.1mというレングスを耳にして、「投げ竿とほぼ同じ長さだな」と感じるアングラーは、既にこのロッドのレングスの持つもう一つの意味に気づいている。
カープロッドは、欧州ではあらゆるブッコミ釣りに使われる多目的竿。POLE&LINEでは、兼ねてからカープロッドの持つ汎用性に着目し海も含めた幅広いブッコミ釣りへの適用を提案してきたが、本格的な海でのブッコミ釣りに対応するとなると必要となるのはやはりある程度の長さ。アンテロープの4.1mというレングスは、標準的な4.05mの投げ竿を超えるもので、大物投げ釣り、磯投げなどのメインロッドとして十分機能するものだ。
次に、3.75lbというテストカーブ。
このテストカーブ自体は欧州市場ではいくらか存在しているものの、日本ブランドのカープロッドとしては最強クラスのパワーとなる。
とりわけ硬めの竿が好まれる日本のカープフィッシング界において、カープロッドとしてはほぼ上限のテストカーブが3.75lb。これ以上、4lbともなるともはやスポッドロッドとなる。
3.75lbと聞くとかなりガチガチの竿のように思われるかもしれないが、このロッドは正統派カープロッドの胴調子であり思いのほかよくしなり、曲がってくれる。
それは、長尺であるが故の「てこの原理で魚の引きを必要以上に大きく感じてしまう」という弱点を、魚をいなす際胴までしなやかに曲げこめることで短竿のように機能しカバーするということ。大物竿ほど、長尺竿ほど胴まで曲げこめる胴調子が有利なのは、間違いのない事実だ。


巨鯉はもちろん、草魚、ハクレン、アオウオなどの淡水巨大魚、そしてマダイやコロダイ、タマンや小型のガーラ等の海の大物投げ釣り/ブッコミ釣りにしっかり対応するパワーと調子。錘負荷は50号程度までがベストだが、キャスティングテストでは70号錘すら投げられるパワーを見せつけてくれた。
最後に4本継という継数。
これはTRAVELLER4、BUDDYとPOLE&LINEのカープロッドでは一貫して採用してきた継数。エントリークラスの前二作とフラッグシップモデルとの違いはあれど、携行性とスムースな曲がり、これを両立するための最適解が4ピースであるという考えは変わらない。110cmを切る仕舞寸法で遠征にも便利だ。
さて、そのスペックだけでもこのロッドを他と差別化するのに十分にも見えるが、このロッドの本質は、無論それだけではない。
全身マットフィニッシュの3Kカーボンクロスをまとったシックでスタイリッシュなデザインは、フラッグシップモデルならでは。通常EVAやシュリンクチューブが多用されるリアグリップすら、クリアコートされた3Kカーボンクロスで統一し、近未来的な意匠を実現。
ガイドは太糸の仕様を見据えトップ12mm、バット40mmの大口径富士Kガイドを使用、糸がらみが少なく快適な釣りが楽しめる。
またこのKガイドは欧州仕様のアルコナイトリング、ブラックフレームバージョンを採用。ガイドまで黒で統一し、さらにデザイン性を高めた。アルコナイトリングはSiCとほぼ同等の性能を誇る欧州ではハイクラスモデルによく用いられるリングだ。
更にリールシートも欧州仕様のブラックタイプの富士DPSを採用、徹底して黒にこだわった。


先にも触れたが、このロッドはパワフルでありながらしっかり曲がる胴調子。強さの中にしなやかさがあり、それはこのロッドの名であるアンテロープ、レイヨウの如し。
その官能的な調子を実現するのは逆並継のフェルール。曲がりをよく胴に伝える、胴調子に適したフェルールだ。
そして忘れてはならないのが、ロッドの骨格となるブランクス。40tと30tカーボンを最適な割合で組み合わせ、高弾性の張りの中に粘り、曲がりを両立。細身肉厚に仕上げ、大物の渾身の引きにも見た目以上の粘りと力で耐え抜くポテンシャルを秘めている。
カープフィッシング以外にもオープンベールの待ちの釣りにも便利な3Kカーボンクロスラインクリップも付属。
基本的にはカープフィッシング、大物投げ釣りなどブッコミ系の待ちの釣りに最適だが、メータークラスを狙う手持ちでの泳がせ釣りなどにもぜひ使っていただきたい。
Features
■市場でも稀有な全長4.1mのロングカープロッド。カープフィッシングのみならず海の大物投げ釣り、ブッコミ釣りにも最適
■細身肉厚の40t+30t高弾性カーボンブランクス
■携行性に優れ遠征にも便利な4本継
■3.75lb、錘負荷~50号のパワーで小型のスポッドもキャスト可能。
■パワーがありながら良くしなり胴まで負荷が素直に下りてくる正統派カープロッド胴調子
■スムースなベンディングカーブを実現する高精度逆並継
■マットフィニッシュ3Kカーボンクロスを全節に採用。強度とデザイン性の向上を実現
■リアグリップもクリアコーテッド3Kカーボンクロスを採用。メタルバットキャップも有したスタイリッシュなデザイン
■ヨーロッパ仕様富士アルコナイト・ブラックフレームKガイド(オールダブルフット)
■太糸に対応するトップガイド12mm~バットガイド40mmサイズ
■ヨーロッパ仕様ブラックタイプ富士DPSリールシート
■カープフィッシングのみならずオープンベールの待ちの釣りにも便利な3Kカーボンクロス製ラインクリップ
■専用竿袋付
Specification
標準全長 4.1m
仕舞寸法 109cm
継数 4本
標準自重 500g
先径 3.4mm
元径 18.4mm
キャスティングウェイト ~50号(注1)
継方式 逆並継(注2)
カーボン 99%
生産終了(2020)
※注1)鉛錘単体でのオーバーヘッドキャスト時の目安です。近投での配慮したキャストであればこれ以上の錘もキャスト可能です。逆に空気抵抗の大きな仕掛けや、角度をつけたキャスト(V字、回転)などでは軽めの錘を使用してください。
※注2)本品の逆並継は印籠継と同様繋いだ時幾らか隙間があくのが正常です。経年による擦り減りにはフェルールワックスや蝋が有効です。フェルールワックスは新品時からの使用も効果的です。
※本商品は欧州市場向けにも同時発売しているモデルです。
※投げ釣り等でフルキャストを一日中繰り返す場合、時々継ぎ目が緩んでいないかチェックをして下さい。マルチピースロッドの性格上長時間、頻回のフルキャストでは継ぎ目に緩みが生じる場合があります。