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鮭竿 エアゴライアス

トロフィークラスのサケから未だ見ぬ海の大物まで…持ち重りを徹底排除した超大物用本流竿。

振り込み、流し、アワセ、やり取り…サケ釣りの一連の動作をもっと快適に。

軽快な巨人が、延べ竿の新たな世界を切り拓く。

AIR GOLIATH エア・ゴライアス8400 概説

太糸化の傾向が顕著な昨今のサケ釣り。かつては4号ラインが標準的だった仕掛けも6号、8号、あるいはそれ以上といった太糸が多用されるようになり、サケ竿もこういった太糸への対応が求められるようになってきた。

エア・ゴライアスはそんな現代のサケ釣りに完全対応、キングサーモンロッドに次ぐパワーを有しながら持ち重りを徹底排除した、超大物用本流竿だ。

見た目にも今までのサケ竿になかった斬新なデザインで、延べ竿の新たな世界を切り拓く。

この竿が目指したもの、それは、メーター、10kgに迫るようなクラスの魚に対応するパワーと、振り込み、流し、アワセ、やり取りというサケ釣りの基本動作を快適に行える調子、バランスの両立であった。

前作のRUDOW8500は寄せやランディングを重視し先端部を大幅に強化した竿であったがその分持ち重り感も増加したのも否めない。

超大物用クラスになれば、ただでさえ自重が重くなるため持ち重りの解消は必須課題。そこでエア・ゴライアスはしなやかに曲がりが下りてきて胴で矯めるサケ竿の王道的調子に戻した上で、更に重心を可能な限り手元に近づけ、持ち重りの解消を実現。事実、バットパワーはRUDOWの軽く1.5倍以上あるにもかかわらず自重は10gのアップに抑え、逆に持ち重りは約20%減となった。

これは、他社の400gを切るサケ竿をも下回るほどの持ち重りのなさであり、一日中振り込みをし続けるサケ釣りにはとてもありがたいものだ。8本継と継数を最低限に抑えたのも、ウィークポイントとなり得、自重や元径の増大の要因となる継ぎ目を少しでも減らすためである。

最近では、サケ竿の剛竿化に伴いサケ以外の様々な大物を延べ竿で獲る、延べ竿大物釣りの人気も高まってきた。オフシーズンが圧倒的に長いサケ釣りを補完する意味合いもあるだろう。淡水のイトウ、鯉、ハクレン、草魚などから、海の大物、カンダイ、石鯛、ヒラスズキ、大型根魚など、そのターゲットは無限。かつては延べ竿で釣ることが考えられなかったような魚も、サケ竿の進化によりターゲットの中に入ってくるようになった。

そんな延べ竿大物釣りでは、置き竿やウキ釣りなどサケ釣りとは異なった釣り方がなされることも多い。だが、これらは本流釣りの一連の動作である振り込みや流しを快適に行えるサケ竿なら、なんら支障なく流用できる。したがって、調子やバランスはサケ竿をベースにして問題ないのだが、唯一、留意すべきはやり取り時の力のかかり方である。

同一平面上の水平方向の引き合いになりやすいサケ釣りに比べ、特に水深のある海で、なおかつ根に走る魚を狙う場合、やり取りは垂直方向になる。根から魚を離すため竿をある程度立てなければいけないが、真下に引かれた場合竿に角度がつきすぎることが多く、必然的に竿にかかる負担は圧倒的に大きくなる。また、サケ釣りのように足を使ってついていくことが不可能である場合が多く、否応なしに竿の力で魚を止めなければならない。

一方で、サケ釣りにおける振り込みや流しの快適さも不可欠なため、調子そのものをサケ竿から変えることはできない。そこで行ったのはブランクパワーの全体的な底上げであり、ブランクのネジレ耐性をアップするためのアンチツイスト構造の採用であった。そして、40トンクラスの高弾性カーボンをメインに使いながら細身・肉厚に仕上げ大魚の最後の引きに耐える粘りを実現。「全方向」からのあらゆる引きに耐えるパワーを実現し、竿にとって厳しい垂直の釣りにも対応することを可能にしたのだ。

サケ竿としての基本性能を疎かにせず、なおかつ新時代ののべ竿大物釣りにも対応する強さを兼ね備えた、超大物用本流竿がここに誕生した。

主な特徴

■キングサーモンロッドに次ぐパワーを有する対モンスターロッド

ラインは6号~8号をメインに根ズレ対策を視野に最大10号まで対応

■通常のサケ竿を上回るパワーながら持ち重りを徹底排除。サケ釣りの基本動作が快適に。

RUDOW比約20%の持ち重り減。自重が50g以上軽い他社サケ竿よりも持ち重りは少ない。

振り込み、流し、アワセ、やり取りの全てが疲れなく快適に行える

■高弾性40トンカーボン×アンチツイスト構造により細身肉厚に仕上げられた強靭なブランクス

魚の体力をしっかり奪う高反発と、のされかけた際に最後の砦となる粘りを両立。垂直方向の引きにも耐える強度で海の大物釣りにも対応。風の抵抗を受けにくい細身肉厚設計。継数を8本に抑え元径26mmを実現。

■全節玉口カーボンクロス補強

ウィークポイントとなりやすい玉口をカーボンクロスで補強。デザイン性も高まった。

■ストリップグリップ仕様

サンマ餌や海釣りでのコマセなどで汚れや匂いがつきやすいグリップ加工を排したストリップグリップ仕様。

経年劣化やべたつきのリスクがなくなり、必要に応じ熱収縮チューブなどでカスタマイズすることも可能。グローブの使用も有効だ。

ブランクスは滑らかで段差が無く、見た目にも美しいブラックフラットコーティング

 無駄な樹脂を強度に影響がないレベルで削ぎ落し、必要十分なコーティングを施すことで段差のない滑らかな表面塗装を実現。自重の軽量化と共に置き傷がついても塗装面がカーボンを保護。

■ロングコートリリアン

誰にでも使いやすく強度のある直付けリリアン。通常よりも長い接着部分を確保し万全の強度とした。

■金属製口栓と元竿玉口リング

高級感あふれる金属製の口栓とこれにマッチする元竿玉口リング。

■金属製尻栓受け+金属製尻栓

両者とも堅牢かつ高精度な金属製にすることで経年による尻栓の緩みを防ぐ。また尻栓には尻手環が付属し様々な釣法に対応。

■専用ニット竿袋付

■エコパッケージ仕様

仕様

標準全長8.38m

標準自重450g

継数 8本

先径 2.1mm

元径 26mm(グリップ加工部は29mm)

仕舞寸法 135.5cm

参考適合ライン 3~10号

カーボン 99%

生産終了品(2021)

※海水使用時は各金属パーツ部分は必ず真水で洗い流すようにしてください。

※「ブラックフラットコーティング」は黒色の平滑な塗装面のため、通常のクリアコーティングされたブランクスに比べ伸縮による薄い線傷やくすみ等が光線の加減によっては見えやすいことがあります。振出竿の性格上、これを完全に排除することは困難ですので予めご了承ください。実用上は全く問題ございません。

※篏合(継部分)については、竿は一本一本手作りで作られているため個体により多少の長さの差異があります。また、竿を伸ばした際に篏合の太くなった部分が1~2cm程度出る場合がありますが、これは異常ではありません。なお、個体や節により殆ど出ない場合もあります。