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センターピンリールの使い方

 日本ではまだなじみの薄いセンターピンリール。その使い方など基本的な情報すら少ない為、ここではセンターピンリールの使い方について紹介する。

まず、使用する糸とその量だが、英国コースフィッシングに倣えばラインは2lbから6lbがメインとなる。 これは、せいぜい数十センチの川魚を釣る釣りであり、特にローチなどの手のひらサイズの魚がメインの場合は2lb程度が 最も風などの影響を受けずに済む。一方、北米のスチールヘッド釣りではもっと太いラインが使用される。なお、素材はナイロン、特にフローティング系のナイ ロンが良い。一方、PEラインも直径を細く出来、水流や風の影響を軽減できるので好まれる。ダイレクトにテンションをかけられるのでフッキングや浮き操作 にも有利だ。ドラグは人力ドラグなので伸びの少ないPEでも臨機応変に対応できる。

ラインを巻く量は、少なめが基本だ。多く巻くとライン同士が食い込んで、スムーズに流れていかないからだ。 英国コースフィッシングではロングトロッティングといっても大体30~40m程度の流しである。この場合ラインは50~60m巻けば十分だ。大型魚狙いで 走られるような場合は多めに巻いても良いが、食い込みには注意したい。スチールヘッドスタイルではもっと長距離を流すのでラインも多めに巻く。また、或る 程度流れの強い場所で釣り場合は食い込みにそれほど気を使わずに済む。

センターピンリールの使い方
センターピンリールの持ち方

リールの持ち方については、これは色々な持ち方がある、英国コースフィッシングの世界では日本の落とし込みリール風にリールの下に手をやり親指で サミングする方法が比較的見受けられるが、北米のスチールヘッド釣りではリール上部を持ち小指や薬指などでスプールに触れる方法がある。 極論を言えば、好きな風に持てばいいのだが、微妙なテンションをかけたりするので、自身の慣れ親しんだ持ち方を早く作るほうがいい。 リールの上部持ちは竿の持ち重りが少ない利点があり、場合によっては中指や薬指など複数の指をスプールにかけられるのでドラグ力は強くなる。 一方下部持ちは持ち重りはあり、大きなリールに短い指の人は厳しい時があるが、親指によるサミングは最も多くの人に慣れ親しまれている方法だろうし、繊細 なコントロールができる。

ちなみに筆者は上部持ち、薬指によるドラグかけを行っている。慣れれば、微妙なテンションもかけられるし、なにより持ち重りがないのが気にいっている。

流して行く中で、ひとつ留意したいのは、センターピンは地面に水平に持っていると最も敏感に、スムーズに回るということだ。つまり、ハンドルの重さの影響を受けずに、均等に回ってくれるので、繊細な流しをする時はリールを水平に持つとよい。

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