フロートフィッシングタックル例

フロートフィッシングには、本流域でのフロートフィッシングとトロッティングによるカープフィッシングの主に二種類の釣りがあります。ここではこの2つの釣りのタックル例と概略を紹介します。

 本流域でのフロートフィッシング

本来は下流域でコイ科の魚を釣るために欧州で生み出されたセンターピンリールでのウキ釣り、これを北米の釣り人がスチールヘッドを本流域で釣るためにアレンジしたのがフロートフィッシングです。日本での本流域での鮭鱒釣りに、このフロートフィッシングを是非用いてみましょう。ネガカリしにくく、沈下速度も速いBoeCenスティックシンカー。このシンカーと共にC10フロートをセットし、引き摺り流しで着実に底を攻める、これが流れの強い本流域でのベースとなる流し方です。タックルは上図の通り。リールはセンターピンリールがベストですが、ポイントとなる筋が遠い場合は逆にスピニングリールが良い場面も。流れが強いためさほど繊細な回転性能は求められず、スピニングリールではベールを起こしたまま手でラインの出を調整し流して行く手法で十分対応できます。

フロートフィッシングタックル例
カケアガリ餌先行
カケアガリウキ先行

2つの図を見るとお分かりの通り、エサ先行で流しているとカケアガリなどで底を切ってしまうことがよくあります。タナを深めにとりウキ先行で錘を引きずりながら流すことで、ずっと底をトレースすることが可能になります。これが引き摺り流しであり、底をしっかりとる必要のある釣りでは特に有効です。

どうしても構造上ネガカリが多発するため、スティックシンカーなどネガカリしにくい錘を用います。また、ウキの頭の角度を見て、どの程度水深に対しラインが斜めになっているのか、つまり、オーバーデプスの程度を予測することが出来、あまりにタナが深すぎる場合はネガカリのもとになるだけですので調整をします。目安としては45度程度にラインが入り、カケアガリでウキがほぼ立つ程度がベストです。こまめにタナを調整し、底の取りこぼしがないか確認しましょう。

フロートフィッシングタックル例

 トロッティングによるカープフィッシング

流れの緩やかな下流域での釣りには、シャツボタンスタイルでガンダマをウキからハリス迄に幅広く、また数多く打つ方式がおすすめです。この仕掛けですと自然な餌の沈下、流しが可能となります。かつてセンターピンリールでコイ科の魚を釣るために欧州で用いられたクラシカルな釣りのスタイルです。

下流域では主にコイ科の魚を狙うこととなります。タックルは大きなコイがかかっても問題ないようなもので挑みましょう。センターピンリールで あればドラグを自分の手で如何様にも出来る為一般的なフロートロッドや磯竿であれば殆どのサイズの鯉を釣ることが可能です。スピニングリールを用いる場 合、ボイリーでのカープフィッシングやアオリイカ釣りなどに用いられるリアドラグのドラグ調整が行いやすいものを用いると、柔らかいフロート系ロッドでも メーターに迫るコイを釣ることが可能です。基本的にトロッティングはどんどん流して行く釣りですのであまり障害物が多い=根に入られやすい釣り場では向い ていません。したがって比較的オープンなスペースでの釣りとなるでしょうから、柔らかい竿と自在に操れるドラグのリールでやりとりをしっかり楽しむのが良いでしょう。

 釣り方

仕掛けをポイントより上流に投入し、餌が底を這うように流して行きます。基本はウキが流れに従って流れるのに任せますが、流れが速すぎると思ったら糸の出を セーブして(センターピンリールなら指でドラグを掛けて、スピニングリールなら指でスプールを抑え)、スピードを調整します。あまりセーブしすぎると仕掛 けが浮き上がり、また仕掛けが手前に寄ってくるので注意します。どうしても早く流れすぎる場合は仕掛けを重くする、タナを深くするなどの方法があります。 特にタナを深くするとガンダマの一部が底を擦ると時折ウキが沈みながら進むようになります。これでかなりスピードはゆっくりとなりますがネガカリも多くなりますので状況に応じ調整します。

ウキの頭が下流側を向いてぞろぞろと流れていれば仕掛けは底を擦っています、逆にまっすぐ立ってスムースに流れている場合錘は着底していませんが餌は底を擦っている場合と餌すらも底についていない場合があります。あまりスムースに流れすぎる場合は少しタナを深くします。ドラグを掛けて流している場合は否応なしにウキの頭は上流側を向きます。あまりこれを続けていると餌が 吹きあがってばかりの時もあるので注意します。ただし、時折吹きあがらせるのは誘いとなり効果的です。

流す距離は好みですが大きな河川では数十メートル流すことも可能です。ただしネガカリ時、外しにくくなるので流し過ぎは注意しましょう。

吹き上がり

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